■MAOZI対談
NO.1 Piece de Lucileデザイナーりん×MAOZIの白石店長 3


【白石さんが売り手になろうと思ったきっかけは何ですか?】

白石: 元々ファッションが好きで、ファッションに携わる仕事がしたいと思ったのがきっかけですね。
とはいえデザインもパターンも出来ないので(笑)、考える事もなく一番身近なアパレルのショップスタッフを選びました。

りん: ずっとショップの店員さんだったんですか?

白石: しばらく様々な業種を転々としましたけど、ショップスタッフとして働いたのは長いですね。
今でいうところのファストブランドからハイブランド、古着屋でも仕事した事があります。
バイヤーをやったこともありました。

りん: 何がきっかけで帽子の店員さんになったんですか?

白石: 実を言うと帽子にはほとんど興味がなかったんです(笑)
何故かというとこの頭のサイズです。アパレルショップで試着してもどれも入らない(笑)
その諦めが興味を削いでしまっていたような感じです。
けどある日、帽子専門店の存在を知って。
専門店なら自分でもかぶれる帽子があるかなと思ったら徐々に好奇心が湧いてきたという。

りん: どれくらい働かれているんですか?

白石: 4年です。
帽子の長い歴史からしたらたった4年ですけど、それなりに帽子は見てきました。
その中でもリュシルの帽子にはオーラがあると思います。重厚感があるというか奥行きがあるというか。作品と価格のバランスが良いですね。だから売り手側としても勧めやすい。

りん: 何か恥ずかしくなってきますね(笑)

白石: いや、本当に。リュシルファンのお客様、沢山いますよ。
去年のA/Wから魅了されたお客様が再び来店されてS/Sの商品をお買上げいただいたりしてます。お客様の生の声って販売員でないと受け取る事が出来ないじゃないですか?
ですので今回の対談は良い機会だなと思って伝えようと考えてました。

りん: 確かにお客様の声を聞く機会がないので、すごく嬉しいです!

白石: (春夏作品を手に取りながら)この雰囲気が良いとお客様からのお声をいただいてます。
個人的にもこの雰囲気はとても好きですね。

りん: ありがとうございます!
逆にブランドのイメージを崩してはいけないなというのがあって。
ナチュラルでシンプルだけど、どこか少し面白みがある。けどやりすぎてもいけないし、
ビビットなピンクを入れたいなんていう浮気心も出て来ちゃうんですが、
それは違う形で表現をしていこうとはしています(笑)

白石: 売り手もそうですがお客様の気持ちとしてはそちらのほうが嬉しいでしょうね。
斬新なものはそれはそれで良いのですが、ずっと同じスタイルを守り続けるというか、
何か職人気質なところがあるとブランド自体が一貫するし、お客様も安心するかな、と。

りん: なるほど、そうなんですね。
やはりより良いものをお客様は求めていると思うので
面白みが減ってしまって飽きられないかなっていうのは心配ですね。
あ。減っちゃ駄目ですが。(笑)

白石: (笑)

Piece de Lucile



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